研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、飛鳥時代の美術作例中にあらわされた"供養者像-手に供物を持って跪く-"に注目することによって、中国から朝鮮半島を経て日本に伝播した仏教がいかなる様相で日本に受容されたのか、その実態を明らかにすることである。中国、韓国、日本において実地調査を行ったところ、中国の仏教徒(俗人供養者)たちがインド由来の「跪く」姿勢を自らの供養法として受け入れたのは、中国・南朝の方が北朝よりも早く、その供養者の図像が朝鮮半島の百済、そして飛鳥時代の日本へと伝播したと考えられた。
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早稲田大学高等研究所紀要 第2号
ページ: 1-8