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2008 年度 実績報告書

劇団「心座」(1925~1930)の上演研究

研究課題

研究課題/領域番号 20720038
研究機関大阪大学

研究代表者

正木 喜勝  大阪大学, 文学研究科, 助教 (80456938)

キーワード心座 / 上演分析 / 新劇
研究概要

本研究は、1925年から1930年まで東京で活動した劇団「心座」の実態を、「上演」という側面から研究することを目的としているが、本年度は、その土台となる資料収集および同時代の演劇状況の調査を中心に行った。
具体的には、第1に心座に関する一次資料を収集した。「研究実施計画」のとおり、当時の演劇関係の雑誌や新聞記事を渉猟し、これまでに言及されることのなかった貴重な資料を調査することができた。とりわけ、上演パンフレット(第1号から第6号まで)をまとまったかたちで発見できたことは、本研究にとってはむろん、近代日本演劇史研究にとってもきわめて意義深い収穫であった。それらをとおして、歌舞伎俳優とアヴァンギャルド演劇運動およびプロレタリア演劇運動の接触の場としての、と同時に、相容れないと思われてきた複数の芸術理念が織り込まれる場としての心座の実相を、より明らかにすることができた。
第2に、心座の結成に刺激を与えた築地小劇場に関する調査を行った。とくに、心座の中心メンバーであった村山知義の、築地小劇場での仕事から浮かびあがる「舞台装置観」を審究することで、心座の史的位置づけの糸口とした。この成果は論文「築地小劇場『朝から夜中まで』(1924)の舞台装置再考」(「近現代演劇研究』(近現代演劇研究会発行)第2号)として発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 築地小劇場『朝から夜中まで』(1924)の舞台装置再考2009

    • 著者名/発表者名
      正木喜勝
    • 雑誌名

      近現代演劇研究 2(刊行予定)

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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