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2010 年度 実績報告書

琉歌集のデータベース化と研究

研究課題

研究課題/領域番号 20720057
研究機関琉球大学

研究代表者

前城 淳子  琉球大学, 法文学部, 准教授 (90336355)

キーワード琉歌 / 琉歌集 / 節組琉歌集 / 部立 / 詠み歌琉歌
研究概要

琉歌集は成立年代や編纂者が不明な場合が多く、その系統を明らかにするためには、収録された琉歌の重複関係や、表記の異同などを丁寧に見ていく以外にない。本研究は、現存する琉歌集の網羅的な調査と収集を行い、琉歌集の書誌的情報を整理するとともに、個々の琉歌集の系統を明らかにすることを目的とする。具体的には、I歌集情報データベース(琉歌集の書誌情報データベース)、II琉歌データベース(それぞれの琉歌集ごとに、琉歌本文、作者名、節名、部立など、歌集のテキストを整理するデータベース)、III琉歌索引データベース(琉歌とそれに付随する情報を検索するためのデータベース。琉歌本文、作者名、節名、部立などの項目毎に作成する)の三つのデータベース作成を目指す。
今年度は昨年度に引き続き、I歌集情報データベースとII琉歌データベースの作成を行うとともに、III琉歌索引データベースの作成に向けて琉歌本文のよみの入力を行った。
I歌集情報データベースに関して、鹿児島県立図書館奄美分館、早稲田大学附属図書館、法政大学沖縄文化研究所、石垣市立八重山博物館、石垣市立図書館に保存されている琉歌集及び琉球関連資料の確認を行った。石垣市立八重山博物館蔵『琉歌節組』『古歌并つらに中風集』について、翻字を行った上で、(1)歌番号、(2)琉歌本文、(3)作者名、(4)節名の項目に分けて整理し「II琉歌データベース」を作成した。
また、琉球大学附属図書館蔵『琉歌集 春の部』の翻字を行い、収録されている琉歌の比較検討の結果、『古今琉歌集』と関係の深い琉歌集であること、『琉歌集 春の部』をもとに、節組琉歌集から歌を加えて『古今琉歌集』が編纂された可能性があることを指摘した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 伊波普猷文庫蔵『琉歌集 春の部』解説と翻刻2011

    • 著者名/発表者名
      前城淳子
    • 雑誌名

      日本東洋文化論集

      巻: 第17号 ページ: 1-72

  • [雑誌論文] 琉歌に歌われた「豊作」2010

    • 著者名/発表者名
      前城淳子
    • 雑誌名

      沖縄文化

      巻: 第108号 ページ: 78-92

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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