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2008 年度 実績報告書

明治大正期関西弁の史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20720120
研究機関埼玉大学

研究代表者

村上 謙  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (20431728)

キーワード日本語史
研究概要

明治以降の関西弁研究は、落語速記本と、落語SP盤およびその文字化資料を中心に用いて進められてきた。しかし、これらは落語関係に偏っており、精緻な分析を行うにはそれらを補うような他ジャンルの資料が欲しいところであった。また、これらの資料だけでは、分析に必要な用例の収集が思うに任せなかったのも事実でおる。本研究はそれらを補う資料の発掘と、資料性の検討を目指すものである。そこで、本年度は明治大正期関西弁資料として重要であると思われる2種類の資料の収集を中心に行った。具体的には、以下のとおりである。
1、上司小剣による関西弁小説の収集と基礎的調査
2、曾我廼家五郎による脚本の収集と基礎的調査
上司小剣作品群については、いくつかの作品をテキストデータ入力する機会を得、そのための謝金を支出した。その結果、用例調査、分析などが極めて効率的に行えるようになった。
また、曾我廼家五郎資料群については、貴重な資料を予想以上に集める機会を得たため、出張旅費をその分に充てることとした。その資料とは、『曾我廼家五郎全集』および『曾我の家五郎喜劇全集』である。その他、近世後期から明治大正期に至る尊敬語表現「テ+指定辞」の変遷についての拙稿に今回の基礎調査から得られた成果を盛り込んだ。また、否定表現形式の分析も進みつつあり、来年度の発表を目指している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 近世上方における尊敬語化形式「テ+指定辞」の変遷2009

    • 著者名/発表者名
      村上謙
    • 雑誌名

      日本語の研究 236

      ページ: 1-14

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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