研究概要 |
(1) 発表「異言語接触と日本語の拡張」〈ことばと異文化〉(京都府立大学新文学部発足記念シンポジウム, ハートピア京都, 2908年4月) は, 歴史的観点から見た翻訳の影響について, 従来の日本語を拡張させる方向で機能したことを述べたもの。 (2) 発表「「〜オル(ヨル)」の歴史と方言〈ワークショップ : 日本語アスペクトの歴史と方言〉 (第33回関西言語学会, 大阪樟蔭女子大学, 2008年6月) は, 自身が企画するワークショップにおいて, 現在の関西方言で卑語的に用いられる「〜オル」について歴史的観点から考察したもの。この成果は, (5) 論文「補助動詞「〜オル」の展開」『和漢語文研究』6 (京都府立大学国中文学会, pp.89-101, 2008年11月) として発表した。 (3) 論文「書評 : 小田勝著『古代語構文の研究』」『日本語の研究』4-3 (日本語学会, pp.127-133, 2008年7月) は, 構文論的観点から発展的な解決を探るべく評したもの。 (4) 発表「近代語における「断り」表現」〈日本語コミュニケーションの中の対人配慮〉 (大阪府立大学現代GPシンポジウム, 大阪府立大学, 2008年8月) は, 配慮表現という機能の枠組みから形式を検討する新しい試み。 (6)発表〈ワークショップ : 名詞化辞「の」と「φ」の交代現象〉 (日本言語学会第137回大会, 金沢大学, 2008年11月) は, 伝統的な国語学的研究と対照研究や理論的研究との接点を探るべく企画されたワークショップにコメンテーターとして参加したもの。
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