• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

明治期国学者の日本語学史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20720122
研究機関大阪府立大学

研究代表者

山東 功  大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (10326241)

キーワード日本語学史 / 国学言語論 / 鈴木腺 / 活語断続譜 / 山田孝雄 / 学校国文法 / 国語施策 / 漢文訓読
研究概要

富士谷成章や本居宣長、本居春庭といった近世国学者の言語研究については、明治以降の国語学史の研究分野において、すでに多くの研究がなされているものの、近世国学と明治期とを繋ぐ時期の研究については、未だ十分に解明されていない実態が存在すると言えることから、明治期国学者の言語研究について日本語学史的に精査し、その研究史的意味についての検討を試みた。
具体的には、明治期国学者の言語研究書等に関する調査との関連から、文法研究の点で大いに注目すべき鈴木朖の『活語断続譜』(東京大学文学部黒川文庫本)の解説と影印覆刻を行った。また、明治期国学者として位置付けることが可能な山田孝雄の文法研究について、学校国文法との関連から検討を行った。なお、検討に際して明治後期に刊行された文法(教科)書群約250点のリストアップを行った。さらに、近世国学者がほとんど言及しなかった漢文訓読の諸問題について、明治期国学者がどのように関係していたのかを、主として国語施策との関連から検討を行った。
文献リストについては、明治後期に至ってほとんど省みられることのなくなった音義書群の系統的分類について、国学・和学系文献を多く所蔵する大学の附属図書館(國學院大学、皇學館大学)、国立国語研究所、国立国会図書館等の文献をもとに一部実施した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 学校国文法の成立と山田孝雄2009

    • 著者名/発表者名
      山東功
    • 雑誌名

      言語文化学研究(日本語日本文学編) 4

      ページ: 13-33

  • [雑誌論文] 日本語へのまなざし2008

    • 著者名/発表者名
      山東功
    • 雑誌名

      出版ニュース 2151

      ページ: 32

  • [雑誌論文] 黒川本『活語断続譜』(東京大学文学部国語研究室黒川文庫蔵)2008

    • 著者名/発表者名
      山東功
    • 雑誌名

      文莫 30

      ページ: 33-38

    • 査読あり
  • [学会発表] 山田文法と学校文法2008

    • 著者名/発表者名
      山東功
    • 学会等名
      シンポジウム・山田文法の現代的意義
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2008-11-29
  • [図書] 「訓読」論-束アジア漢文世界と日本語-2008

    • 著者名/発表者名
      山東功
    • 総ページ数
      201-218
    • 出版者
      勉誠出版

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi