研究課題
若手研究(B)
近世初期の漢和辞書がどのように成立したかを考察するために、中国漢字辞書『玉篇』の寛永八年版和刻本和訓、画数順排列の初期の漢和辞書である『袖珍倭玉篇』(寛文四年刊)の構成を取り上げ、中世漢和辞書との対照研究を行った。その結果、和訓においては『慶長十五年版』系や『夢梅本』といった『倭玉篇』との関連性が認められ、また、画数順排列という改編では、画数順が導入された初期の中国辞書である『字彙』との関連性が認められない日本独自の画数概念が認められることを明らかにした。
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言語変化の分析と理論
ページ: 349-361
訓点語と訓点資料 125輯
ページ: 39-52