2010 年度研究成果報告書

主観化・間主観化および言語の解釈的用法から見た文法化の普遍性について

研究課題

研究課題/領域番号	20720131
研究種目	若手研究(B)
配分区分	補助金
研究分野	英語学
研究機関	奈良教育大学
研究代表者	米倉陽子奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (20403313)
研究期間 (年度)	2008 – 2010
キーワード	文法化 / 主観化 / 間主観化 / 構文
研究概要	節連結機能を持つ日本語「ば」,引用節を導入する日本語「みたいな」および日英語の可能表現の分析を中心に,「節と節にまたがる文法化」「補部節導入形式の文法化」の考察を行った。その結果,文法化には話し手と聞き手との相互作用が大きな影響を及ぼすことがわかった(間主観化)。また,人間のコミュニケーションの本質が文法化に及ぼす影響に加え,文法化には語彙的意味が主導する段階と構文的意味が主導する段階があるのではないかと仮説を立て,これを検証すべく,ケーススタディとして英語受動構文の発達を分析した。

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