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2010 年度 実績報告書

薬学分野の学術用語の日タイ対照研究-日タイ英薬学用語辞典の開発を目指して-

研究課題

研究課題/領域番号 20720137
研究機関富山大学

研究代表者

後藤 寛樹  富山大学, 留学生センター, 准教授 (30324031)

キーワード薬学用語 / 日本語 / タイ語 / 英語 / 言語学
研究概要

本研究は、日本語とタイ語の薬学用語を語種や語構成などの観点から分析し、日・タイ語の薬学用語にどの程度の重なりがあるのかや、それぞれの言語の薬学用語の特徴を明らかにすること、そして日・タイ・英語の薬学用語集を開発することを目的として行ったものである。平成22年度は以下の研究を行った。
1.日・タイ語の薬学用語の特徴の記述
日・タイ語の薬学用語を語種や用語制定のアプローチの観点から比較し、両者の特徴を記述した。まず、語種については、日本語の薬学用語は多くが漢語語彙のみで構成され、一部に外来語や混種語も見られるが、和語はほとんど使われていないことを明らかにした。一方、タイ語の薬学用語は、純タイ語またはサンスクリット語やパーリ語からの借用語のみで構成されるもの、あるいはそれらを組み合わせたものが多いことを明らかにした。日本語の用語には和語がほとんど用いられていないのに対し、タイ語の用語には純タイ語の語彙も比較的多く用いられており、できる限りタイ語固有の語彙を用いて学術用語を制定しようとする国の政策がうかがえる。次に、日・タイ語とも分野を問わず、西洋の学問の概念を翻訳して新たに作られた学術用語が多く存在するが、薬学用語制定の際のアプローチに注目してみると、両言語とも音よりも意味を重視して翻訳し、用語が制定されていることがわかった。
2.日・タイ・英語薬学用語データベースのまとめ
平成21年度に作成した日・英・タイ語薬学用語データベースのタイ語のデータを精査し、語種や表記の点で一般的に用いられているタイ語の薬学用語と合致しているかどうかを確認した。
今後は、このデータベースをもとにして、さらに詳しく日・タイ両言語の薬学用語を分析していく予定である。また、このデータベースを利用した日・タイ・英語薬学用語集を作成し、電子媒体で関係機関に配布することを計画している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 日本語とタイ語の薬学用語の特徴-語種および用語確立のアプローチの観点からの分析-2010

    • 著者名/発表者名
      後藤寛樹
    • 雑誌名

      富山大学留学生センター紀要

      巻: 第9号 ページ: 1-7

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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