1. H20年度の研究結果の分析 H20年度は、鳴門教育大学附属小学校の5年生を対象に、申請者を含め4名の英語母語話者を評価者として実施した面接テストの詳細にわたる分析を行った。特に、評価者間信頼性を高めるためには何を改善すれば良いのか、参加者の面接テストにおけるスコアと相関関係がある要因とは何か(例:英語に対する姿勢、テストに対する姿勢、他教科における学習態度や能力など)調査研究を行った。 2. H20年度実施のコミュニケーション能力面接テストの改善と日本人を評価者としたテストの実施 H20年度実施した面接テストの結果から、参加者の発話を促し、評価者が正確に評価できるくらいの発話量を誘発できるよう、評価者を訓練すること、評価者訓練でモデル面接テストを実施し、評価者のテストに対する理解を深め、評価者間の評価(スコア)の差異を縮小させることが、課題として挙げられた。この反省を踏まえ、面接テストの実施方法を改良し、英語コミュニケーション能力面接テストの経験のない、または少ないと思われる小学校教員が対象となるため、評価項目、評価尺度、実施手順を日本語で表記し、わかりやすい評価者訓練を計画、実施した。 加えて鳴門教育大学の院生(小学校教員含む)に評価者となるよう依頼し、評価者訓練を受けない統制群と、訓練を受ける実験群に分け、その面接テストにおけるスコアと評価者間信頼性を比較。また、昨年度実施した英語母語話者が評価者となった面接テストの結果とも比較、考察した。次年度もこの比較研究を行い、学会等で発表を行う予定である。
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