3カ年計画の初年度にあたる平成20年度は、平成21年度実施予定の予備実験テストの作成準備を中心に行った。具体的にはテストで用いる項目群の抽出とWEBテスト化するためのプログラムの作成である。 項目群の抽出に当たっては、各項目の信頼性を検討するために、学外の英語授業担当教員に依頼して、約80人の大学生に対してテストを実施してもらった。またテスト項目の作成者に対して使用許諾をとった。信頼性が確認できた項目を利用して、勤務校のCALL教室教材支援スタッフSEの協力を仰ぎながら、WEBテストのパイロット版を作成した。今回作成したWEBテストは、研究対象である12フォームのうちの4フォーム(1. 質問文・選択肢とも文字で事前提示、2. 質問文のみ文字で事前提示、3. 選択肢のみ文字で事前提示、4. 質問文・選択肢とも文字で事後提示)である。そして学内において実験協力者を募り、約50名に対して確認会を実施した。 確認会の結果、WEBテストの動作は確認がとれた。また各項目の信頼性も満足できるものだった。しかし学外の約80人のテスト結果と比較すると、項目全般が易化する傾向にあることがみてとれた。恐らくWEB化することで、質問文や選択肢の提示期間は一定にしてあるものの、各受験者のペースで解答できるようになったことが原因と思われる。従って、WEBテストのプログラムを改良して提示時間を短くするか、項目の再抽出を検討しなければならない。
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