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2008 年度 実績報告書

小学校英語活動における児童の不安に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20720155
研究機関広島経済大学

研究代表者

松宮 奈賀子  広島経済大学, 学経済学部, 講師 (70342326)

キーワード英語教育 / 小学校 / 不安
研究概要

本研究は小学校英語活動における児童の不安の実態を探り, 不安の学びに及ぼす影響を探るとともに, いかなる教師からの支援が児童の不安を緩和し, 不安や緊張を乗り越えて英語活動に参加しようとする意欲へと繋がっていくのかを検討することを目的としている。本年度は主に2つの調査を実施した。第1に児童が英語活動中に不安を感じているのかどうかを学級担任(HRT)の認識から探ることを目的として, HRT122名を対象とした質問紙調査を実施した。得られた主な結果として次の3点が挙げられる。1, 有効回答のうち25%の教員が「英語活動中に英語での発表を嫌がったり, 消極的であったりする児童」が「かなりいる」と回答し, 「5人程度いる」, 「3人以下だがいる」を含めると約99%のHRTが英語での発話を嫌がる児童の存在を認識していた。2, 発表を嫌がる理由として先の有効回答者のうち約60%が「英語に対する自信のなさ」を挙げていた。3, 授業中に児童が不安を感じる場面としてHRTが認識しているのは「みんなの前で一人で発音する場面」である。この結果から, ほとんどの学級において英語活動に消極的である, あるいは発話を嫌がる態度を見せている児童が存在していることが明らかになり, 何らかの支援の必要性が示されたと考える。また, いかに自信をつけさせるか, 自信を持って発話活動に臨むためにはどのような事前ステップを踏むべきか, が児童の心理面に配慮した授業づくりのヒントになるであろうことがHRTの意見から推察された。第2の調査では, 外部講師として小学校英語活動に関わる教員へのインタビュー調査を実施した。それによりHRTとはまた異なる日線からの児童の様子を知ることができた。これらの調査から21年度に実施する質問紙の項日作成のための貴重な情報を得ることができたと考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 小学校英語活動における「児童の不安の強さ」と「求める教師支援」との関係2009

    • 著者名/発表者名
      松宮奈賀子
    • 雑誌名

      広島経済大学研究論集 第31巻(4)

      ページ: 53-70

  • [学会発表] 小学校英語活動における『児童の不安の強さ』と『求める教師支援』との関係2008

    • 著者名/発表者名
      松宮奈賀子
    • 学会等名
      日本児童英語教育学会第25回中国四国支部研究大会
    • 発表場所
      ひろしま国際センター
    • 年月日
      2008-05-25

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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