研究概要 |
今年度の研究計画に基づき、実験、データ分析、発表などを行った。被験者として、留学生延べ26名に協力を依頼し、先行テスト、Context-cued Task, インタビューを受けてもらった。他の教員の協力も得られたため、授業の始まる前などにアナウンスを行い、比較的スムーズに目標の人数に到達することができた。コントロールグループが必要だったため、日本人数名に被験者として加わってもらい、同様のタスクを受けてもらってデータの比較を行った。 調査項目の作成においては、中国語のコンテクストが必要だったため、中国人に翻訳を依頼した。またインタビューに関しては購入したICレコーダで音声を記録し、その音声ファイルの処理が必要となった。そこでリライト専門の業者を探し、すべての音声テータのテクスト化を依頼した。その後、そのデータをもとにコーディング、解析を行ったが、かなり興味深い結果が得られた。 また、学会発表としては、8月末に実施された全国英語教育学会東京大会にて、主に理論面に関する発表を行い、数多くの貴重な示唆を得ることができた。その他、他の研究者との情報交換を行うことができ、大変有意義な会となった。今後の研究にも是非役立てていきたい。 論文に関しては、今年度2本執筆を行った。1本は福岡大学論叢に、もう1本は英宝社から出版されている論文集に掲載されている。文章にまとめてみて、改めて今後の研究の方向性が見えてきたため、これからの実験計画にも反映させていきたいと考えている。
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