研究課題
若手研究(B)
本研究は古代日本における地方財政の分析を通し、地方支配組織の諸段階を明確にすることを目的とした。研究の結果、701年に成立した地方財政制度は、地方財源を統合し運用を弾力化する734年と745年の政策で構造改革されたことを明瞭にできた。また地方財政制度は、古代国家の地方支配システムと密接な連関の下にあり、さらに中央政府の政策意図とその背景をなす東アジア史の状況および災害などの要因が、地方財政制度の制度設計・運用とその変遷に強い刻印を与えていることも明らかになった。
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神戸・阪神間の古代史(神戸新聞総合出版センター)(坂江渉・編)
ページ: 208-216
律令国家史論集(塙書房)(栄原永遠男・西山良平・吉川真司・編)
ページ: 393-414