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2008 年度 実績報告書

木簡の構文・文字表記パターンの解析・抽出研究

研究課題

研究課題/領域番号 20720182
研究機関独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所

研究代表者

馬場 基  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 研究員 (70332195)

キーワード木簡 / 出土文字資料 / タグ付け
研究概要

本年度は、木簡テキストデータへのタグ付けのための基礎的作業を中心に行った。
1 タグ付け用ソフトの開発
木簡テキストデータおよび画像にタグ付けが行えるソフトの開発を行った。木簡のテキストデータを取り込み、タグ付けをし、Xmlファイルとして出力することができる。この際、作成したタグを一覧形式および樹形図状に検討することができ、タグの重複や階層構造の確認を行う、ことができる。
また、タグ付けを行った部分について、木簡画像データベース・木簡字典のデータを参照し、画像上の位置情報を取得し、さらに画像そのものも参照できるようになっている。これに、よって、タグが木簡画像上のいかなる位置に存在するか、検討することが可能となっている。この位置データも数値として管理される。また、当該部分の画像をただちに参照することも可能である。
2 タグ付けのための木簡の検討
ソフトでタグ付け作業を行う前段階の作業として、平城宮出土木簡の正式報告書『平城宮木簡』で既刊の1〜6のうち、1〜5所収の木簡についてタグ付け作集を行い、完了した。この作業を通じて、タグの選定と、その階層性の確認・検討もあわせて行っている。なお、DB化した際に、他機関のDBとの共通検索を可能にするため、人間文化機構が作成したタグ付けのリストも参照したが、本研究において直接利用するにはいささか不便であるとの結論に達し、テーブルを挟むことで共通検索ができる体制を作る方法を目指すことにした。
また、タグ付けを行ったデータの一部を、試験的に上記タグ付けソフトにてタグ付け作業を行い、ソフトの動作等について良好な結果を得た。
3 木簡に関する知識の分析
木簡に関する知識の分析を深めるため、木簡記載内容物品に関する検討・研究を行った。対象は貢納物そのほかとして木簡での出現頻度の高い食料品についてである。また、木簡の出土遺構の傾向についても調査の基礎的作業を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 古代下級官人出勤日数実態調査2009

    • 著者名/発表者名
      馬場 基
    • 雑誌名

      日本歴史 729

      ページ: 88-89

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 荷札と荷物のかたるもの2008

    • 著者名/発表者名
      馬場 基
    • 雑誌名

      木簡研究 30

      ページ: 233-264

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 古代日本〓荷札2008

    • 著者名/発表者名
      馬場 基
    • 雑誌名

      木簡〓文字 2

      ページ: 145-176

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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