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2008 年度 実績報告書

中世アラブの書物と文化:アラビア語写本・文書史料による文献学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20720190
研究機関甲南大学

研究代表者

中町 信孝  甲南大学, 文学部, 准教授 (70465384)

キーワード文献学 / 写本学 / ウラマー / アラブ中世史 / マムルーク朝 / 国際研究者交流 / エジプト
研究概要

本年度はまず、国内での予備調査として写本・文書カタログを閲覧し、重用な写本等のデータをピックアップする作業を行った。その目的のために、アラビア語史料の基本文献であるプロッケルマンの『アラブ文学史』を購入した。また、研究環境の整備のために、マイクロフィルムスキャナ、デスクトップパソコンの他、カラープリンタ、外付けハードディスクを導入した。このうち後2点につい本ては申請段階での研究計画には含まれていない物件であるが、それは本年度、研究代表者が早稲田大学イスラーム地域研究所から甲南大学文学部へと転任しために、当初想定していた研究環境から大きな変更を余儀なくされ、それゆえに急遽機材をそろえる必要が生じたためである。これらの機材を用いて、これまでマイクロフィルムおよび電子ファイルとして所蔵していた写本コピーを印刷・製本し、こうして得た史料のハードコピーを元にして、重要史料の校訂・訳読作業を開始した。
研究成果の発表としては、下記の雑誌論文2点を発表した。そのうち前者は、エッセイの形を取りながら、アラビア語文献学にかんする近年の研究状況を概観したものである。後者は、歴史家アイニーの学問的キャリアをその著作中の自伝的記述を用いつつ分析したものであり、アイニーの知的形成過程における師とのつながり、口承・書承での知的伝達のあり方などについても考察した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ツールとしての文献学を越えて : アラビア語文献学の展望2008

    • 著者名/発表者名
      中町信孝
    • 雑誌名

      歴史と地理世界史の研究 616

      ページ: 53-57

  • [雑誌論文] バドルッディーン・アイニーの学問的キャリア : マムルーク朝ウラマーの一事例2008

    • 著者名/発表者名
      中町信孝
    • 雑誌名

      甲南大学紀要文学編 159

      ページ: 51-71

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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