研究課題
若手研究(B)
本研究では大戦間期イギリス帝国における科学者のネットワークを検証し、グローバルな環境危機論が形成されるプロセスと危機論の特質を明らかにした。植民地科学者/官僚の提唱する環境危機論は植民地や本国の政府・行政機関に影響を及ぼし、1930年代から土壌保全の試みが始まった。この危機論は人間と自然との関係を新たに構築する必要性を示す一方で、人間を二分し、科学者が現地住民を環境悪化の要因と規定して排除することを正当化するものであった。
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史林 第92巻1号
ページ: 97-129
歴史科学 第193号
ページ: 30-36