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2010 年度 実績報告書

水田稲作模型・画像からみる漢代長江流域の稲作農耕の実態研究

研究課題

研究課題/領域番号 20720207
研究機関愛媛大学

研究代表者

佐々木 正治  愛媛大学, 東アジア古代鉄文化研究センター, 助教 (60457380)

キーワード中国考古学 / 水田稲作 / 副葬明器 / 画像 / 長江流域
研究概要

本年度は最終年度であるため、資料補充のための現地調査と報告書作成を主に行った。
現地調査においては、これまで現地機関の都合で調査できず、実見することのできなかった資料を補充するため、8月に一度中国へ渡航し、陜西省文物考古研究院・漢中市博物館・成都市文物考古研究所・昆明市博物館・雲南省文物考古研究所等を訪問し、模型資料および画像資料等の関連資料の実測・写真撮影を行った。この調査により、初年度から進めていた資料の現地調査を全て終了した。これに基づき、収集資料の整理をすすめデータベース化を終え、総合的研究の基礎資料をそろえた。以上により、これまで見落とされていた資料も多数収集することができ、また基礎資料を基に、型式分類を進め、出土地分布の検討などを行い、これまで当該資料について行われていなかった考古学的基礎分析も終えることができた。
以上の基礎資料・基礎分析および初年度・第二年度の基礎的研究を基として、模型・画像資料の考古学的研究を進め、遺物としての発展とその背景にある歴史的意義の検討を行った。その成果について、今年度においては学会発表3件を行い、経過報告を進めた。さらに報告書の完成に向け、総合的な歴史的研究を大幅に進めた。
以上を総合し、年度末に報告書を刊行した。これまでに発表した論文および学会発表内容に追記・修正を加えて採録し、資料データベースも掲載し、また書き下ろし論文を加えたものである。これにより、考古学資料から漢代の稲作の実態を具体化することができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 四川農業画像磚から見る漢代墓葬画像の発展と系譜-四川と甘粛の比較から-2011

    • 著者名/発表者名
      佐々木正治
    • 学会等名
      新潟大学国際ワークショップ 「磚画・壁画の環東アジア」
    • 発表場所
      新潟大学
    • 年月日
      2011-03-05
  • [学会発表] 漢代陂塘水田模型の型式学的研究2010

    • 著者名/発表者名
      佐々木正治
    • 学会等名
      日本中国考古学会東京部会例会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2010-10-23
  • [学会発表] 中国西南地域出土陂塘水田模型の考古学的研究2010

    • 著者名/発表者名
      佐々木正治
    • 学会等名
      考古学研究会例会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2010-09-11
  • [図書] 水田稲作模型・画像からみる漢代長江流域の稲作農耕の実態研究2011

    • 著者名/発表者名
      佐々木正治
    • 総ページ数
      148
    • 出版者
      東アジア古代鉄文化研究センター編集・発行

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公開日: 2012-07-19  

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