4~11月上旬平成21年における現地調査(タイ・ラオス・ベトナム・中華人民共和国雲南省)の記録を整理した。5月、科研費研究の広報活動の一環として、高松市歴史民俗資料館(香川県)において、中国雲南省及びベトナム中部の伝統的土器製作の展示に協力した。また、東南アジア考古学会(ベトナム南部)、日本考古学協会(ベトナム中部)の研究発表により、各研究者との意見交換を行った。 11月中旬から下旬カンボジアにおける現地調査に着手するため、雨季予備調査を実施した。ベトナム南部との比較を目的として、カンボジア南部タケオ州、カンポート州を中心として、14ヶ所の村寨において存否確認踏査を実施したところ、2ヶ所を除いて土器製作が停止されていた。このうち、カンポート州ダムナック・チャンボック村を中心として予備調査を行った。 12月下旬~1月中旬ラオス中南部における乾季予備調査及び本格調査を実施した(北陸学院大学の小林正史氏らとの共同調査)。サバナケット県バン・ブッドン村の本格調査、南部パークセー県バン・モー村の予備調査を行い、これまでのタイ東北部の調査との比較を行った。 2月昨年度と同様に平成21年度科研費間接経費で「ラオス中南部の伝統的土器製作」のカラーリーフレットを作成し、上記バン・ブッドン村の調査概要を整理した。 3月タイ南部における乾(暑)季予備調査を実施した。これまでのベトナム中部及びラオス中部の調査との比較を行った。
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