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2008 年度 実績報告書

中近世における聖地の形成・展開・消失

研究課題

研究課題/領域番号 20720214
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

村木 二郎  国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (50321542)

キーワード経塚 / 中世墓 / 石造物 / 聖地 / 石丁場
研究概要

本年度は初年度であったため、4年間の研究の方向性を見出すべく、基礎的な資料収集と近年発見された重要な遺跡の踏査を実施した6まず、研究実施計画(1)で挙げた資料の補足調査では、伊豆山神社、白山神社、東光寺、古園、片山経塚などの経塚資料を調査した。特に報告書作成中の東光寺や古園の資料は、今後の経塚研究に欠くことのできない重要資料と認識した。(2)の石塔の調査報告書リストアップは、関東地方の出土品に絞って実施した。まだまだ未完成であるが、特に集中的に行っている房総地域の中世石塔については、石材・型式の変遷が追えそうで今後の展開が興味深い。また、(3)の経塚・石塔・墓地・寺社がどのように一体となって展開しているか、現地を踏査する課題については、会津で行われたシンポジウムに参加するとともに現地見学をした際、その世界を垣間見た。さらに福岡で開催されたシンポジウムでも、その具体像が見られるとともに、一帯の山々にそのような単位の信仰世界が展開するとともに、各々はまた密接な関連のもとコスモスを展開していることが確認できた。国東半島でみられるような重層的な信仰空間として捉えることが可能かもしれない。来年度以降も重点的に踏査したい。近世以降継続して展開している墓地を探るという(4)は、やや進展が遅れている。これについては地元調査でも十分可能なため、今後も地道に資料を重ねていきたい。また、新たなテーマとして、石丁場の調査が浮かび上がってきた。石材産地の状況がしだいに判明してきており、これを加味することで石造物調査にもより深い議論が期待できるからである。来年度以降は可能な限り、産地の状況も確認していきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 瓦コレクション-瓦礫に秘められた歴史2009

    • 著者名/発表者名
      村木二郎
    • 雑誌名

      歴博 153

      ページ: 2-5

  • [図書] 桓武と激動の長岡京時代2009

    • 著者名/発表者名
      村木二郎・仁藤敦史ほか
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      山川出版社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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