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2008 年度 実績報告書

マレーシアの河川災害をめぐる社会関係と地域間協力

研究課題

研究課題/領域番号 20720219
研究機関北海道大学

研究代表者

祖田 亮次  北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (30325138)

キーワードマレーシア・サラワク州 / 信濃川 / 伝統的河川改修工法 / 河岸侵食 / 洪水 / 国際協力 / 防災 / 減災
研究概要

本研究は, マレーシア・サラワク州における河川水害の実態について, 現地調査をもとに詳細な基礎データを収集し, そのうえで災害予防あるいは減災のための方策について考察するものである。その一環として, 11月27日〜12月9日にかけて, 研究協力者とともにサラワク州での調査を行った。具体的には, サラワク州の主要河川であるラジャン川を広域的に観察し, 河岸侵食や洪水被害の地域ごとの差異を明確にした。その結果, 河岸侵食がもっとも顕著に現れているのは, ラジャン川の中流域であり, 現地住民としても何らかの対策の必要性を強く感じていることが明らかになった。
一方, こうした河川水害への対策として有効と思われるものの一つに, 日本の伝統的な河川改修技術がある。その技術が残っている新潟県においても研究協力者とともに訪問し,マレーシアの河川に詳しい技術者との意見交換を行ったほか, 信濃川・阿賀野川流域における河川改修工法の視察も行うと同時に, 彼らがラオス・メコン川流域において実施した国際協力プロジェクトの詳細について資料の収集を行った。
これらをもとに,日本の技術を海外に移転する際の問題点について, 技術面, 金銭面, 組織面などから整理することが出来た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] マレーシア・サラワク州における環境改変と「環境破壊」2009

    • 著者名/発表者名
      祖田亮次
    • 雑誌名

      史林 92(1)

      ページ: 130-160

    • 査読あり
  • [学会発表] マレーシア・サラワク州におけるプランテーションの拡大と先住民社会2008

    • 著者名/発表者名
      祖田亮次
    • 学会等名
      2008年度日本地理学会秋季大会
    • 発表場所
      岩手大学, 盛岡市
    • 年月日
      20081004-06
  • [図書] 『東南アジア』(朝倉世界地理講座3)2009

    • 著者名/発表者名
      春山成子・藤巻正己・野間春雄編
    • 出版者
      朝倉書店(印刷中)

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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