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2010 年度 実績報告書

知識・学習・慣行と産業集積地域の発展:コンヴァンシオン経済学からのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 20720227
研究機関大阪市立大学

研究代表者

立見 淳哉  大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 准教授 (50422762)

キーワード産業葉積 / クラスター / 慣行 / 知識 / コンヴァンシオン
研究概要

本研究では、地域経済の競争力の源泉となりうる、知識創造、集団学習、イノベーション促進といった集積メリットが生成する論理を明らかにすることを目的としている。コンヴァンシオン経済学の本格的検討を通じた理論研究と、詳細な実態分析に裏付けられた実証研究との融合を目指している。22年度はフランスにて在外研究に従事した。その利点を生かしてコンヴァンショニストをはじめとするフランスの研究者との交流を頻繁に行いながら、(1)コンヴァンシオン経済学の産業集積論への適用に関する理論的研究と、(2)主としてファッション産業集積を事例とした実証研究を同時並行的に行った。
(1)の理論的研究については、ボルタンスキ=シャペロ『新たな資本主義の精神』の訳出を終えるとともに、コンヴァンシオン理論セミナーへの定期的な参加および報告を通じて、関連研究者と研究交流した。その成果の一部は、Carre et Levratto eds (2011)の論文掲載に結実している。また、次年度以降の計画ではあるが、コンヴァンシオン理論ハンドブックを日仏共同出版する計画を立ち上げることができ、当研究課題の成果を、今後、国際的に発信するための貴重な機会を作ることができた。
(2)については、フランスのファッション・アパレル産業の調査を継続して実施した。関連の諸機関や研究者へのヒアリング、統計資料収集、そして高級品の縫製産地として知られるショレ産地調査などを行った。この成果は、フランスの当該産業の競争力と近接性を焦点とした論文に、早急にまとめる予定である。他方で、フランスの地域産業政策調査を実施し、地域経済・産業発展のための政策的知見を深めた。成果の一部を、大阪市立大学大学院創造都市研究科編(2011)に執筆している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] Une approche institutionnelle de l'etude des districts industriels a partir du cas du Japon2011

    • 著者名/発表者名
      Junya TATEMI
    • 学会等名
      コンヴァンシオン理論セミナー
    • 発表場所
      パリ第10大学(フランス)
    • 年月日
      2011-02-10
  • [図書] 創造経済と都市地域再生(大阪市立大学大学院創造都市研究科編)2011

    • 著者名/発表者名
      立見淳哉
    • 総ページ数
      41-46
    • 出版者
      大阪公立大学共同出版会
  • [図書] Le future des districts industriels et la politique industrielle regionale : le cas du Japon(in Carre, D.et Levratto, N.eds., Dynamique des territoires et performances des firmes)2011

    • 著者名/発表者名
      Junya TATEMI
    • 出版者
      PUF(印刷中)

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公開日: 2012-07-19  

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