日本は、先進諸国の中でも喫煙率が高い「たばこ汚染国」であるが、たばこをめぐる行政的規制(たばこ規制)が際立って弱い。しかし、たばこ規制の強化は不可欠である。今後のたばこ規制のあり方としては、(1)非喫煙者の被害を防止し、健康を保護するという視点から、「受動喫煙防止施策」を充実させることはもちろんであるが、(2)現在、未成年者による喫煙が少なくなく、未成年者を保護するという視点から、「未成年者の喫煙防止施策」も必要である。さらに、(3)喫煙者も「やめたいけれどもやめられない」という面があり、喫煙者を保護するという視点から、「喫煙者減少施策」も必要である。
|