研究課題
若手研究(B)
本研究では、性犯罪者に対する再犯防止対策について、諸外国の対策を調査、分析することで、そこにおける意義と問題点を考察し、わが国における性犯罪対策の今後の展望を検討した。諸外国の制度としては主に、アメリカ、カナダ、イギリス、スペイン、韓国の制度を考察し、比較検討した。これらの国々の性犯罪前歴者対策は、性犯罪前歴者を徹底的に監視し、その情報を地域社会等に通知、公開するもの(アメリカ、韓国)と、性犯罪前歴者の地域社会への再統合プログラムを充実させることで再犯率を低下させようとするもの(カナダ)、性犯罪者情報を被害者や学校関係者等に限定的に通知し、適切な監視監督を図ろうとするもの(イギリス)等に分類されることができた。本研究ではこれらそれぞれの対策の意義と問題点を明らかにし、わが国の性犯罪者対策がどのような方向に進むべきかを考察したものである。ところで、わが国においては、2009年5月より導入されている裁判員制度がとくに性犯罪事件において大きな影響を及ぼしており、わが国の性犯罪対策にこの制度が今後与え得る影響についても考察を行った。
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