政党間関係の分極化に予備選挙が与える影響の研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20730095
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 政治学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 待鳥 聡史 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40283709)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 政党間関係 / 分極化 / 政治制度 / 予備選挙 / アメリカ / 日本

研究概要

本研究課題は、アメリカをはじめとする各国において顕著に見られるようになった政党間の対立激化(分極化)に焦点を合わせて、分極化がなぜ生じてきたのかについて実証的に解明しようと試みた。アメリカの場合、政党内の予備選挙制度の普及が分極化の促進要因になっていることがしばしば指摘されるが、主としてアメリカの歴史的事例や日本との比較検討を通じて、より大きな政治制度構造の影響が重要であるとの結論に至った。

研究成果

• [雑誌論文] アメリカにおける政権交代と立法的成功 (2010)
  • 著者名/発表者名: 待鳥聡史
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 第47号 ページ: 40-64
• [雑誌論文] 分割政府の比較政治学-アメリカを事例として- (2009)
  • 著者名/発表者名: 待鳥聡史
  • 雑誌名: 年報政治学 巻: 2009年度第1号 ページ: 140-161
• [雑誌論文] アメリカ政治にとって政党とは何か (2009)
  • 著者名/発表者名: 待鳥聡史
  • 雑誌名: Ratio 巻: 第6号 ページ: 78-101
• [雑誌論文] イデオロギーと統治の間で (2008)
  • 著者名/発表者名: 待鳥聡史
  • 雑誌名: アステイオン 巻: 第69号 ページ: 76-98
• [雑誌論文] 官邸主導の成立と継続-首相動静データからの検討- (2008)
  • 著者名/発表者名: 待鳥聡史
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 第43号 ページ: 22-43
• [学会発表] Alternative Paths to Party Polarization: External Impact of Intraparty Organization in Japan (2011)
  • 著者名/発表者名: Hironori Sasada, Naofumi Fujimura, and Satoshi Machidori
  • 学会等名: 米国アジア学会年次大会
  • 発表場所: アメリカ合衆国ハワイ州ハワイコンヴェンションセンター
  • 年月日: 2011-04-03
• [学会発表] 分割政府の比較政治学-事例としてのアメリカ- (2008)
  • 著者名/発表者名: 待鳥聡史
  • 学会等名: 日本政治学会
  • 発表場所: 関西学院大学
  • 年月日: 2008-10-11
• [学会発表] Changes and Continuities of Japanese Premiership : Presidentialization, Westminsterization, or re-Japanization? (2008)
  • 著者名/発表者名: Satoshi Machidori
  • 学会等名: 国立政治大学・政治学門精進計画講座(台湾)
  • 発表場所: 台湾国立政治大学
  • 年月日: 2008-09-25
• [学会発表] The Dividing Effect of Primary Election : A Comparative Study of Party Polarization (2008)
  • 著者名/発表者名: ironori Sasada, Naofumi Fujimura, and Satoshi Machidori
  • 学会等名: アメリカ政治学会年次大会
  • 発表場所: アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン・マリオットコプリープレイス
  • 年月日: 2008-08-30
• [図書] 分極化の起源としての議会改革-変換型議会とイデオロギー対立-、五十嵐武士・久保文明(編)、現代アメリカ政治の構図 (2009)
  • 著者名/発表者名: 待鳥聡史
  • 総ページ数: 159-184
  • 出版者: 東京大学出版会
• [図書] <代表>と<統治>のアメリカ政治 (2009)
  • 著者名/発表者名: 待鳥聡史
  • 総ページ数: 1-216
  • 出版者: 講談社