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2009 年度 実績報告書

マルチレベル選挙における投票行動と政党戦略:欧州・国家・地域レベルの比較分析

研究課題

研究課題/領域番号 20730100
研究機関首都大学東京

研究代表者

日野 愛郎  首都大学東京, 社会科学研究科, 准教授 (30457816)

キーワード二次的選挙モデル / 欧州議会選挙 / マルチレベル選挙 / 投票行動 / 政党戦略
研究概要

本年度は、マルチレベルな選挙、すなわち、様々な統治レベルにおける選挙過程の特徴を比較の観点から明らかにすることを目的とした。研究成果は大きく分けて以下の3つの柱から成る。第一に、欧州議会選挙を通して欧州・超国家レベルの選挙過程を実証的・理論的に考察した。まず、欧州選挙研究(EES)の世論調査データを用いて有権者の投票行動を「二次的選挙モデル」(second-order election model)の観点から実証的に分析した(比較政治学会報告)。同時に、欧州議会選挙の選挙制度やその政党システムへの影響を考察した論稿を公刊した(『EU・欧州統合研究』)。第二に、連邦化が進んでいるベルギーをケース・スタディとして、言語圏・地域圏などの国家下位レベルの選挙過程に着目した。まず、ベルギー政治に関する論稿を公刊し、連邦化が持つ政党戦略への影響について考察した(『ヨーロッパのデモクラシー』)。また、政党の分極的な活動について紹介し(『創文』)、個別の事例として、極右政党の選挙キャンペーン戦略に関する分析を行った(日本ベルギー学会報告)。第三に、比較の視点から、日本の東京都議会選挙と衆議院選挙の直後にパネル世論調査を行い、地方レベルと国政レベルの投票行動の分析を試みた。調査を設計する上で、ヨーロッパにおける投票行動研究の成果を論稿としてまとめ、参考にした(『投票行動研究のフロンティア』)。また、今後の比較分析を進める上で、ブール代数分析に関する論文を発表した(数理社会学会報告、『理論と方法』)。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] Time-Series QCA : Studying Temporal Change through Boolean Analys is2009

    • 著者名/発表者名
      Airo Hino
    • 雑誌名

      理論と方法 24-2

      ページ: 247-265

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 壞れゆく国家ベルギー?-虚構と現実の狭間で2009

    • 著者名/発表者名
      日野愛郎
    • 雑誌名

      創文 519

      ページ: 7-11

  • [学会発表] 極右政党の台頭とその要因2009

    • 著者名/発表者名
      日野愛郎
    • 学会等名
      第4回日本ベルギー学会
    • 発表場所
      上智大学
    • 年月日
      2009-12-16
  • [学会発表] Exploring party-system polarization : the role of institutions and the impact of individual voting behavior2009

    • 著者名/発表者名
      Luigi Curini, Airo Hino
    • 学会等名
      GLOPE II International Conference, Session 5 : Analysis of European Political Systems
    • 発表場所
      Waseda University
    • 年月日
      2009-12-06
  • [学会発表] QCAの時系列分析2009

    • 著者名/発表者名
      日野愛郎
    • 学会等名
      第48回数理社会学会大会 共通論題
    • 発表場所
      北星学園大学
    • 年月日
      2009-09-20
  • [学会発表] マルチレベル選挙における投票行動2009

    • 著者名/発表者名
      日野愛郎
    • 学会等名
      日本比較政治学会大会 分科会A「『マルチレベル化』する国民?-有権者意識からみた現代ヨーロッパ政治の変容-」
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2009-06-27
  • [図書] 「欧州議会の機能と構造-立法・選挙・政党」,福田耕治編『EU・欧州統合研究』2009

    • 著者名/発表者名
      日野愛郎
    • 総ページ数
      16
    • 出版者
      成文堂
  • [図書] 「階級投票衰退後のヨーロッパにおける投票行動研究」,山田真裕・飯田健編『投票行動研究のフロンティア』2009

    • 著者名/発表者名
      日野愛郎
    • 総ページ数
      19
    • 出版者
      おうふう
  • [図書] 2009年、なぜ政権交代だったのか-読売・早稲田の共同調査で読みとく日本政治の転換2009

    • 著者名/発表者名
      田中愛治・河野勝・日野愛郎・飯田健・読売新聞世論調査部
    • 総ページ数
      217
    • 出版者
      勁草書房

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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