研究課題
本年度においては、構成主義的な政策分析の手法的研究を中心に研究を進めた。その成果は6月に行った名古屋大学での国際シンポジウムで報告し、さらにその研究を進めて平成21年度に比較政治学叢書で発表する予定にしている。また、本年度は国会で「宇宙基本法」が成立したこともあり、その法案策定プロセスから成立までの過程に関して聞き取り取材などを中心に資料を収集した。これらの過程において、政策決定における重要な概念として「宇宙外交」「国家戦略」「安全保障」というタームが生まれてきたが、それらのタームは政策決定者の間とメディアの間を往復する間に大きな言説上の変化を生み出し、構成主義的に認識が共有されるようになった状態を観察することが出来た。これらの研究内容を国内外で発表した。英文ではSpace Policyという国際的に評価の高い宇宙政策雑誌に投稿し、掲載され、欧州宇宙政策研究所がまとめた英文書籍にも共著論文を掲載した。口頭発表として、欧州宇宙政策研究所だけでなく、インドの防衛政策分析研究所、フランスの国際宇宙大学など、宇宙政策の国際的研究拠点から招待を受け、報告することができた。また、国内では思想・哲学を論じるRATIOという雑誌や電子情報通信学会、国際安全保障学会など、分野を横断した評価の高い学会誌に論文を発表し、国際政治学会の年次大会の部会でも発表を行った。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) 図書 (2件) 備考 (1件)
電子情報通信学会誌 第92巻第3号
ページ: 224-228
RATIO 第6号
ページ: 102-122
国際安全保障 第36巻第2号
ページ: 51-74
Space Policy Vol.24, no.4
ページ: 171-174
http://www.juris.hokudai.ac.jp/~kazutos/Profile/research.html