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2008 年度 実績報告書

インテリジェンスをめぐる戦前の日米関係:SIGINT情報と政策決定過程

研究課題

研究課題/領域番号 20730118
研究機関神戸大学

研究代表者

簔原 俊洋  神戸大学, 法学研究科, 教授 (40314455)

キーワードインテリジェンス / SIGINT / 日米関係 / 政策決定 / 暗号解読 / マジック / 参謀本部第18班 / 軍令部特務班
研究概要

初年度の研究実績の中心となったのは、資料調査・収集、他の研究者との意見交換、そして研究報告であった。資料は通信諜報関係の文書を主に渉猟し、メリーランド州の国立公文書館(National Archives II)、およびヴァージニア州の国家安全保障局資料館(Nahonal Security Agency Library)の一次資料を中心に収集・調査した。国立公文書館では、国務省(RG59)、及び国家安全保障局(RG457)の資料に焦点を当て、その結果、米国の通信諜報史をより鮮明に照らし出すことが可能となった。他方、国家安全保障局のでは未だにその存在を知る人が少ないTarget Ihtelligence Committee(TICOM)の資料、そして、米国の暗号解読の中心人物たちである、William Friedman, Frank Rowlett,Laurance Saffordの三氏のオーラル・ヒストリーも閲覧した。なお、研究開始初年度ということもあり、まだ学術的な論文は交換していないが、このテーマは現在関心が高いため、海外にて研究状況を報告する機会を得た。詳細は、研究発表の項目を参照されたい。その他にも、暗号解読が政策決定に及ぼすケース・スタディーの一考察として「日米開戦に新資料・情報解読に誤り・「東郷変節」の原点」と題した拙稿を『読売新聞(夕刊)』(2008年12月18日)に掲載した。次年度は、引き続き資料収集を行い、現在の手持ちの資料をさらに補完したい。くわえて、研究報告を内外で行い、より多くの研究者からの学術的な助言をいただきたい。そして、今秋を目処に単著の原稿を書き始めたいとと考えているが、その過程で次年度中に何本かの論文を公表することを目指す。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Reexamining the Road to Pearl Harbor : The Intelligence Dimension and Explaining Togo's Volte Face2009

    • 著者名/発表者名
      簑原俊洋
    • 学会等名
      台湾歴史学会
    • 発表場所
      国立精華大学
    • 年月日
      2009-01-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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