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2008 年度 実績報告書

アフリカにおける「失敗国家」化と武装集団化との連動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730119
研究機関広島大学

研究代表者

山根 達郎  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教 (90420512)

キーワードアフリカ / 失敗国家 / 武装集団 / 国際平和活動
研究概要

本研究の目的であるアフリカにおける「失敗国家」を活動の場とする武装集団についての解明に照らして、平成20年度は、「失敗国家」に関する理論研究のサーベイと、リベリアおよびナイジェリアの現地調査にもとづく実証研究との双方を、その中間段階の作業としておこなった。
理論研究としては、1990年代から主にロバート・ロトバーグやウィリアム・ザートマンらによって蓄積されてきた「失敗国家」に関する主要な研究をまとめつつ、武装集団と「失敗国家」との関係性について論じた最近の海外での研究動向を踏まえた論考をまとめた。その際、国内におけるこれまでの「失敗国家」に関する議論についても参考にした。
実証研究としては、平成19年度に引き続き2度目となるリベリアへの国外調査を実施したほか、リベリア平和構築の実施のためのひとつの誘引となった地域機構(西アフリカ地域経済共同体[ECOWAS])本部(ナイジェリア)を訪問した。平成20年度はリベリア平和構築における元戦闘員の動向についての特色を論文にまとめたほか、西アフリカの地域機構がリベリアを取り巻く国家や武装集団に及ぼした影響についての論考も発表した。
また、本件研究経費により、本研究のこれまでの調査を踏まえ、ドイツ・ボンに本部をもつ国際的研究機関(ボン軍民転換国際センター[BICC]主催の国際会議にも出席し、研究者や実務者とも意見交換をする機会を得ることが可能となった。
本件研究の最終年度である平成21年度は、これまでの研究の蓄積を踏まえ、アフリカにおける「失敗国家」化と武装集団化との連動に関する研究成果をさらに発信していきたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国家の失敗と武装集団-『国内的アナーキー』の議論を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      山根達郎
    • 雑誌名

      IPSHU研究報告シリーズ(松尾雅嗣教授退職記念研究論文集、平和学を拓く) 42

      ページ: 235-254

  • [雑誌論文] Examining West African Regional Security through Relationships between States and Armed Groups : A Study of Regime Change Dynamics in Liberia2008

    • 著者名/発表者名
      Tatsuo Yamane
    • 雑誌名

      国際公共政策研究 13-1

      ページ: 215-227

  • [学会発表] Failed States and Armed Groups : An Implication for Peacebuilding2008

    • 著者名/発表者名
      Tatsuo Yamane
    • 学会等名
      The 19th HiPeC (Hiroshima University for Peacebuilding and Social Capacity) Research Seminar
    • 発表場所
      東広島市(広島大学)
    • 年月日
      2008-12-18
  • [図書] 戦争と平和の間-紛争勃発後のアフリカと国際社会(第4章DDRとりベリア内戦)2008

    • 著者名/発表者名
      山根達郎
    • 総ページ数
      163-203
    • 出版者
      アジア経済研究所

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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