研究概要 |
本年度は,昨年度に引き続き,推定方法に関する理論的研究に加え,昨年度から取り組み始めた,時空間計量モデルを適用した実証分析を,継続して行っている.推定方法に関する理論的研究に関しては,マルコフ連鎖モンテカルロ法における効率的なサンプリング方法を探索して,2009年度日本応用経済学会春季大会にて報告を行っており,現在投稿中である. 実証分析に関しては,昨年度から取り組んできた,電力需要の予測に関する論文が,Nova Publisher社から出版されたInflation : Causes and Effectsの一章として出版された.また,新たな応用分野として,カウント・データの空間自己相関の分析を進めており,その一部が4^<th> Japanese and European Bayesian Econometrics and Statistics Meetingにおいて報告された.また,本研究の最終目標である経済成長モデルへの時空間計量モデルの応用にも取り組んでおり,その途中経過が3^<rd> International Conference on Computational and Financial Econometrics(CFE'09)やInternational Workshop on Bayesian Econometrics and Statisticsにおいて報告されている,これらの研究については.さらに学会報告を行うことにより,精緻化を進め,次年度以降学術雑誌に投稿する予定である.
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