研究概要 |
本年度は昨年度に引き続き,時空間計量モデルを用いた実証分析を行ってきた.実証分析の対象として,電力需要,景気循環,犯罪や生産関数を取り上げた.そして,その研究成果の一部は,Computational Statistics & Data Analysis, Nova Science PublishersのHandbook of Regional Economicsに掲載され,Nova Science PublishersのCrime : Causes, Types and Victims, Papers in Regional Scienceに掲載予定となっている.いずれの研究においても,空間的相互作用は,経済活動において重要な役割を果たしており,経済活動において空間的相互作用を導入することの重要性が示された. また,昨年度から継続して研究を続けている北海道の交通事故に関する研究は,精緻化を進め,日本経済学会2010年度春季大会において報告された.現在,投稿に向けての準備を進めている.また,新たな研究として,東京都の学校選択制に関する研究を始め,International Workshop on Applied Bayesian Statistics and Econometricsにおいて,報告を行った.この研究に関しても,投稿に向けての準備を行っている.これらの研究においても,空間的相互作用が重要な役割を果たしていることが示されており,空間的相互作用を考慮することの重要性が示されている.
|