研究課題
本年度の主な研究目的は、前半は生産性の実態および決定要因について、主に人事制度の具体的諸制度や、従業員意識調査との関連から統計的な分析を行うことであった。後半は、製造業ブルーカラーについて、質的・計量的分析から、生産性の実態を把握し、生産性の決定要因と向上要因を明らかにするため、基礎的なデータセットを作成するとともに、基本的な分析を行うことであった。特に、生産性に関連すると考えられる「技能」に注目した。具体的には、本年度の研究実施計画に沿い、調査協力企業から人事マイクロデータを入手し、同企業を対象にアンケート調査(従業員意識調査)を実施した(平成21年7月に実施。また、9月には企業に対する結果報告を行い、従業員らと、分析および調査改善のための意見交換を行った)。このアンケート実施のため、平成21年4~6月は調査項目の精査と実施準備作業の研究会、および前年度のアンケートデータの整理を行った。アンケート調査終了後は、データの入力・整理作業、および基礎的分析、論文執筆を行った。研究成果は平成21年8月に日本労務学会にて報告し、有益なコメントを得た。また、研究成果を国内外に問うために英語論文(ディスカッションペーパー)にまとめた(平成21年4月、5月)。いずれも、今後学術雑誌に投稿する予定である。さらに、本研究と同様の問題関心・分析手法を用いている研究報告を考察するべく他の学会に参加したり、研究会に当該分野に詳しい研究者を招いて専門的知識の提供を受けるなどした。
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『日本労務学会第39回全国大会研究報告論集』(日本労務学会編)
ページ: 295-302
Discussion Paper Series, F-166, Faculty of Economics, Tezukayama University
Discussion Paper Series, F-167, Faculty of Economics, Tezukayama University