バングラデシュ農村部における投薬・衛生教育プログラムに関する既存データの研究では、投薬効果はプロジェクト実施中及び終了直後に確認された。衛生教育効果に関しても、プロジェクト直後にはその効果は確認されたものの、プロジェクト終了後には以前の知識レベルに戻っており、期待された教育効果の持続性は確認されなかった。対費用効果性に関しては、投薬の方が圧倒的に安価であった。しかしながらこれは、既存研究の結果からも、また保健衛生教育の提供方法が比較的高額であったため、予想されていた結果である。しかし、この結果から直ちに衛生教育が無駄であるとは言えず、持続的健康改善を達成するには、やはり人々の意識変革が必要となるであろう。そのためには、どのような衛生教育の方法が適しているのか、今後模索する必要があると考えられる。
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