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2008 年度 実績報告書

マクロ経済における期待指標の役割

研究課題

研究課題/領域番号 20730194
研究機関京都産業大学

研究代表者

寺井 晃  京都産業大学, 経済学部, 准教授 (20387989)

キーワードマクロ経済学 / 期待インフレ率 / 経済政策
研究概要

平成20年度は, 期待インフレ率の計測方法に関する理論・実証研究を行ってきた. 1点目として, Carlson and Parkin(1975)の開発した手法について, 2004年から内閣府が始めた期待インフレに関するデータを用いて, 期待インフレが実際にどのような分布をしているかの研究を行った. 期待インフレにおいて, 歪度, 尖度を考慮に入れないことは重要な情報の見落としであることを発見した. こうして得た期待インフレ率の特徴として, 正の方向の偏りと, 効率性が完全ではないことが分かる一方, 既存の方法で推定した期待インフレ率よりは経済理論上望ましい性質を有していることが分かった. この結果は, "Estimating the Distribution of Inflation Expectations"という論文としてまとめ, 海外査読誌に投稿, 指摘内容を改善して再投稿中である. 2点目として, 期待インフレ率と密接な関わりのある労働市場の特性と技術進歩に関する理論研究を行った. この成果は, "Process Innovations and Reallocation of Labour : The Case in which A Labour Union Prolnotes Productivity"という論文としてまとめた. プロセス・イノベーションの結果, 組合が限定的に存在する場合は労働者の再配分を促進し, 英米や日本でのdeunionizationの過程とも整合的であることを発見した. 近く国内専門誌に掲載予定である. 3点目として, これらの研究成果を利用し, 初学者向けの経済学教科書『経済学のはじめの一歩』を執筆, 出版した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 経済学のはじめの一歩2008

    • 著者名/発表者名
      朴勝俊・飯田善郎・寺井晃
    • 総ページ数
      305
    • 出版者
      晃洋書房

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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