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2008 年度 実績報告書

都道府県立ミュージアムの中長期効率性指標の構築とその計測

研究課題

研究課題/領域番号 20730216
研究機関福井県立大学

研究代表者

桑原 美香  福井県立大学, 経済学部, 講師 (90405069)

キーワードNetwork DEA / 都道府県立美術館 / 評価指標 / 地方財政 / 文化行政
研究概要

本研究では、都道府県立ミュージアムに焦点を当て、包括的に施設運営の効率性を評価する指標について検討してきた。具体的には、Network DEAモデルを用いて、短期・中期・長期の効果を含められるような評価指標の構築を模索した。とりわけ、短期のミュージアム来館者が中長期的なリピーターになったり、館内のボランティア活動に参加したり、賛助会員になったりするような入れ子型のモデルを組むことで、より現実的なモデルになるよう工夫した。また、ミュージアムの立地特性となるような定住人口や交流人口などを制御不能変数として組み入れた。モデル構築にあたっては、先進的に美術館の評価を行っている自治体等を訪れ、現状との乖離がないか聞き取り調査を行った。さらに、学会や研究会などでも積極的に報告し、多くの助言を頂いた。
これまで、公的施設等は採算がとれないことが当たり前とされてきた。しかし、財政逼迫下において、そうした施設は改廃すべきとの意見も聞かれる。しかし、「公的施設の効率性」という定義の精緻化を行い、民間で用いる効率性とは異なる指標で計ったならば、それらの施設も効率的であると評価されるかもしれない。とりわけ「文化は数字で計れない」と言われてきたが、ミュージアムが立地することによる地域に及ぼす影響は非常に大きい。それゆえ、敢えてその効果を数値化することは必要であると考える。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 都道府県立文化施設運営の効率性指標2009

    • 著者名/発表者名
      桑原美香
    • 雑誌名

      地方自治研究 第24巻第1号

      ページ: 50-60

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地方自治体における指定管理者制度の導入と地域課題2008

    • 著者名/発表者名
      桑原美香・戸田常一
    • 雑誌名

      経濟論叢(廣島大學經濟學會) 第32巻第2号

      ページ: 67-76

  • [学会発表] 都道府県立美術館における効率性評価2008

    • 著者名/発表者名
      桑原美香
    • 学会等名
      日本財政学会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2008-10-25
  • [学会発表] 公立文化施設の効率性評価2008

    • 著者名/発表者名
      桑原美香
    • 学会等名
      日本地方財政学会
    • 発表場所
      大東文化大学
    • 年月日
      2008-05-31
  • [図書] 入門財政学2008

    • 著者名/発表者名
      林宏昭、玉岡雅之、桑原美香
    • 総ページ数
      219
    • 出版者
      中央経済社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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