• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

国際的な経済連携が景気変動に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 20730220
研究機関法政大学

研究代表者

平田 英明  法政大学, 経営学部, 准教授 (60409349)

キーワード動学マクロ経済学 / 景気変動 / 経済連携 / マクロ経済学 / グローバル化
研究概要

本年度の研究成果は以下の通り。第一に、アジア太平洋諸国とわが国経済をモデル化した開放経済型動学一般均衡モデルの構築およびそのカリブレーション・シミュレーションを実施し、その結果を論文化した。第二に、ダイナミックファクターモデルを用いた地域ごとの景気循環成分の分解に関するプロジェクトを行った(現在進行中)。第三に、数編の論文を完成し出版および学会発表を行った。
このうち、第一点目に関しては、小国モデルを使った分析、大国モデルを使った分析など、各種、問題意識に応じて分析を行い、有意義なシミュレーション結果を得ることが出来、海外雑誌に投稿中である。第二点目に関しては、海外研究者と共同で研究を行っている。世界100カ国のマクロデータを用い、景気変動成分を世界共通の要素、地域共通の要素、各国固有の要素に分解し、いわゆるdecouplingの議論の妥当性を定量的に分析しているものである。分析結果からは、地域共通の要素の重要性が経年的に高まっており、米国等の大国からの影響が相対的に下がっていること、金融危機の影響は世界共通で影響を及ぼしているものの、その影響を強く受けたのは途上国よりもむしろ先進国であることなどがわかってきている。この結果については、セントルイス連銀等でのコンファランスでの発表を予定している。第三点目に関しては、一部は既に出版物となっており、まだ論文になっていないものも、学会発表を行うなど、順調に研究成果を出していくことができた。書籍に関しては、同研究分野を広く研究者等に伝えるという啓蒙的な趣旨のあるものとなっており,社会に広く研究成果を還元できる内容となったと自負している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Business Cycle Accounting of Japan-Asia Business Cycles2011

    • 著者名/発表者名
      平田英明
    • 学会等名
      Eastern Economic Association Annual Conference
    • 発表場所
      米ニューヨーク
    • 年月日
      2011-02-27
  • [学会発表] オイル・ショックのマクロ経済学2010

    • 著者名/発表者名
      平田英明
    • 学会等名
      日本経済学会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 年月日
      2010-06-06
  • [図書] 債券投資家の予測形成要因2011

    • 著者名/発表者名
      平田英明
    • 総ページ数
      376
    • 出版者
      東京大学出版会(浅子・飯塚・宮川編『世界同時不況と景気循環分析』に所収)
  • [図書] 開放マクロ動学一般均衡モデル2010

    • 著者名/発表者名
      平田英明
    • 総ページ数
      650
    • 出版者
      朝倉書店(蓑谷・牧編『応用計量経済学ハンドブック』14章に所収)
  • [備考]

    • URL

      http://www.hirata.org

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi