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2008 年度 実績報告書

日本におけるエネルギー革命・エネルギー節約の長期展開過程

研究課題

研究課題/領域番号 20730230
研究機関名古屋大学

研究代表者

小堀 聡  名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 講師 (90456583)

キーワード経済史 / 高度成長 / 産業技術史 / 同時代史 / 経済政策史
研究概要

1 戦間期から1950年代後半におけるエネルギー節約技術の展開
当該期間において国内諸産業のなかでもっともエネルギー節約技術が進展した業種のひとつである鉄鋼業の動向に着目し、企業(日本製鉄・昭和製鋼所など)や学協会(日本鉄鋼協会など)の資料を分析した。なかでも熱管理の発展過程を追跡することを通じて、日本鉄鋼業が1950年代前半には世界最良水準の燃料原単位を実現していた要因を戦間期・戦時期からの連続性・断絶性に注目しつつ明らかにした。成果は論文として公表済みである。また、関連する技術者からのヒアリングも実施した。
2 1950年代後半から60年代前半におけるエネルギー需要急増予測への対応
エネルギー需要の急増に対応するための製油所建設・大型タンカー建造・石油港湾整備事業などについて、開始された経緯、内容、効果などを政府・企業・地方自治体の動向に注目して分析した。政府にかんしては京浜港・四日市港などの浚渫事業について、企業にかんしては主要製油所・造船所等の建設過程をとくに出光興産徳山製油所について、地方自治体にかんしては千葉県・横浜市などによる臨海開発について、それぞれ調査を進めた。とくに、地方自治体の臨海開発については、高度成長期における埋立の先駆的事例である横浜市の根岸湾埋立事業に注目し、関係者からのヒアリングと複数の一次資料群の調査を実施した。
また、高度成長期を通じたエネルギー需要の変化について、原単位・産業構造の観点から国際比較を進めた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 日本鉄鋼業におけるエネルギー節約の展開-戦間期から戦後復興期の熱管理-(上)2008

    • 著者名/発表者名
      小堀聡
    • 雑誌名

      経済科学 56-2

      ページ: 39-59

  • [雑誌論文] 日本鉄鋼業におけるエネルギー節約の展開-戦間期から戦後復興期の熱管理-(下)2008

    • 著者名/発表者名
      小堀聡
    • 雑誌名

      経済科学 56-3

      ページ: 15-41

  • [学会発表] Japan's energy policy during the 1950 s : reasons for the rapid switch from coal to oil2009

    • 著者名/発表者名
      小堀聡
    • 学会等名
      ASIA-PACIFIC ECONOMIC AND BUSINESS HISTORY CONFERENCE 2009
    • 発表場所
      学習院大学
    • 年月日
      2009-02-19
  • [学会発表] 日本におけるエネルギー節約の展開-両大戦間期から高度成長期を中心に2008

    • 著者名/発表者名
      小堀聡
    • 学会等名
      政治経済学・経済史学会東海部会
    • 発表場所
      中京大学
    • 年月日
      2008-09-20
  • [備考]

    • URL

      http://kenpro.mynu.jp:8001/Profiles/0054/0005477/profile.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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