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2008 年度 実績報告書

地域ブランドを活用した地域企業のコア資源展開モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730237
研究機関北海道大学

研究代表者

内田 純一  北海道大学, 観光学高等研究センター, 特任准教授 (40344527)

キーワード経営学 / 地域企業 / 地域資源 / コア資源 / ビジネスモデル / 事業システム / 広報 / ブランド
研究概要

研究期間の初年度である本年の実施計画に従い、(1) 北海道地域の企業を対象にしたフィールド調査、(2) 研究に関連するデータおよび先行研究の収集と分析、(3) 概念モデル化、といった三つの研究調査活動を実施した。
本研究の目的は、「地域ブランド」を活用している企業のビジネスモデルについて、内部要因と外部要因の双方に着目しながら、特に資源ベース戦略論の理論的発展に貢献することであった。実施計画のそれぞれのフェーズにおいて、所期の研究目的を進化させるような研究成果をあげることが出来たので、以下に列記しておく。
まず、(1) については、2007に発生した石屋製菓における賞味期限偽装事件を詳細にケーススタディとして分析した成果を研究論文にまとめ、時宜に適った成果として公表ずることができた。論文とはなっていないが、地域ブランドに関連性の高い企業のインタビユーデータも複数蓄積できている。
次に、(2) については、特に先行研究の分類を、比較的幅広くとつて進めたことが功を奏し、観光振興など本課題が当初想定していなかった対象に、本研究が課題とする理論を進展させる可能性があることが判明した。結果として、この発見が日本広報学会での発表につながり、理論構築型の論文にも結実させることができている。
最後に、(3) については、上述の(1)と(2)が比較的順調に推したこともあり、モデル構築のための理論とデータを大量のテキストの形でまとめることにも成功している。
なお、以上の成果をまとめた中間報告として、近々一般書籍の出版も予定されるなど、次年度以降の研究実施に向けて、初年度の研究は快調にスタートを切ることができている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 観光立国時代の地域広報 : 技術立国モデルと対比する2009

    • 著者名/発表者名
      内田純一
    • 雑誌名

      季刊まちづくり 22巻

      ページ: 40-45

  • [雑誌論文] 地域企業のグローバル・ビジネスモデルに関する理論の検討2008

    • 著者名/発表者名
      金泰旭・内田純一
    • 雑誌名

      経済学研究(北海道大学) 58巻1号

      ページ: 117-141

  • [雑誌論文] 石屋製菓のクライシス・マネジメント考 : 地域貢献型レピュテーションを信頼回復に生かす2008

    • 著者名/発表者名
      内田純一
    • 雑誌名

      国際広報メディア・観光学ジャーナル 7巻

      ページ: 45-68

    • 査読あり
  • [学会発表] 地域広報の戦略的展開と観光振興2008

    • 著者名/発表者名
      内田純一
    • 学会等名
      日本広報学会第14回研究発表大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2008-10-26
  • [図書] 地域企業のネジトワーク経営-ビジネスモデルの形成と発展-2008

    • 著者名/発表者名
      大東和武司・金泰旭・内田純一[編著]
    • 総ページ数
      231
    • 出版者
      文眞堂

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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