研究概要 |
研究活動の中心は、日米欧市場の国際合弁行動にかんするデータベースの構築と比較分析である。まず、これまでに作成したデータベース(日欧合弁が中心)について、比較分析を実施した。日米合弁については比較分析のためのデータベース構築を継続しておこなった。本研究の理論的枠組みや変数は、従来の市場別・親会社属性別の国際合弁研究で用いたものを中心に扱った。 また、親会社属性間(地域、国籍、所属産業、規模など)・市場間の国際合弁行動の比較分析を念頭に置き、トロイの木馬仮説(THH仮説)の検証を目的とした操作仮説を提示し、分析をおこないなった。データの分析の中では、特定事例の分析やパイロットスタディなども実施し、操作仮説の構築・修正に役立てた。 さらに、これらの研究の内容・結果を海外の学会(European International Business Academy、Multi-Organizational Partnerships,Networks and Alliances)発表の場や、書籍(「日本企業の国際合弁行動-トロイの木馬仮説の実証分析-」千倉書房)の形で公表することができた。これにより、研究におけるさらなる理論構築にも役立てることができた。
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