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2008 年度 実績報告書

革新を導くプロデューサーシップに関する研究-コンテンツ製作と製品開発を対象に

研究課題

研究課題/領域番号 20730261
研究機関青山学院大学

研究代表者

山下 勝  青山学院大学, 経営学部, 准教授 (80348458)

キーワード経営学
研究概要

2008年度においては、2つの方面の調査をほぼ同時並行する形で研究が進められた。ひとつは従来のリサーチサイトである映画産業(コンテンツ制作の現場)に対するもので、これはさらに定性的調査と定量的調査の2つのタイプの調査が行われた。近年、優れた興行成績を計上する映画コンテンツの制作においては、製作委員会と呼ばれる企業間の提携がよく見られている。製作委員会の形成やその運営と継続は、プロデューサーシップのアウトプットの一形態であると考えられた。そこで製作委員会の状況を知るために、それらを作り上げたプロデューサー数名に対する定性的調査と、過去8年間の興行上位作品における製作委員会の定量的調査(ネットワーク分析)を試みた。前者では、大手マスメディア企業の代表として組織人的に振る舞う一方で、個人的な嗜好による企画開発や私的な人脈を通じた企業間提携の構築といったプロデューサーたちの二面性がうかがい知れた。後者については、製作委員会の典型的な構成パターンを抽出することができた。
もうひとつの調査はOAメーカー企業における若手従業員の就業観に関するものである。これは早期離職という昨今の課題に関連するものであるが、本研究関心からすれば、私的ネットワークの構築と発展というプロデューサーシップの形が一般的な企業内においてどのように見られたかという問題であり、またそれが従業員の就業観にどのような影響を与えているかという点で相互に関連するものである。この調査についてはまだ分析の途中ではあるが、希薄なタテの繋がりと同期従業員間の連帯が多く見られており、それがネガティブな状況を生み出しているということがわかりつつある。
2009年度は双方の調査について、分析を深めると同時に研究成果の報告を行っていく年度としたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 現代日本映画産業における製作提携の構造と業績 : 2000年代の製作委員会のネットワーク分析2008

    • 著者名/発表者名
      山田仁一郎・山下勝・若林直樹・中里裕美・中本龍市
    • 雑誌名

      Working Paper, Institute of Economic Research, Kagawa University 135

      ページ: 1-31

  • [学会発表] 映画産業の製作者ネットワークの検討-社会ネットワーク分析の応用とソーシャルキャピタル-2008

    • 著者名/発表者名
      山田仁一郎・神吉直人・山下勝
    • 学会等名
      経営行動科学学会
    • 発表場所
      中部大学
    • 年月日
      2008-11-09

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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