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2008 年度 実績報告書

看護師のキャリア・ストレスとワーク・ファミリー・バランスに関する実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730262
研究機関順天堂大学

研究代表者

水野 基樹  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20360117)

キーワードワーク・ファミリー・バランス / ワーク・ファミリー・コンフリクト / キャリア・ストレス / 組織的介入 / 組織開発 / 組織活性化 / 看護師 / パーソナリティ
研究概要

看護組織の活性化のためには、各看護師が適切なキャリアを創造し、職業人生を充実させることが不可欠である。そのための介入は職場領域だけでなく、家庭領域へも行なわれる必要があるといえる。そこで、本研究では看護師を対象としたキャリア・ストレス・モデルを提示し、キャリア・ストレスとしてのワーク・ファミリー・コンフリクトの発生までの実証的研究を展開する。そして、職場と家庭の2つの領域への積極的な関与が重要であるという理論仮説を設定して、最適なワーク・ファミリー・バランスの構築に向けた、病院組織に対する組織的介入のガイドラインを開発することを目的とした。家庭及び職場環境ないしは労働条件といった状況要因から、キャリア・ストレスの発生までのプロセスを明確化し、看護師チームの活性化のために実施する組織開発のための有益な羅針盤を獲得する。本研究は、今後の医療現場に対する真に効果的な介入の視点を得るための重要な実践的研究である。
研究方法としては、質問紙調査法を用いて、実証的に看護師のキャリア・ストレスのメカニズムを解明した。本研究では、2つの大学病院に勤務する看護師を対象に調査を行うため、一般の企業人を対象とする尺度を適宜修正して質問項目を編み、さらにキャリア意識に強く影響を及ぼすと思われる要素(パーソナリティー、家族、ストレス、など)を、広範に調査分析するために信頼性のある尺度を構成した。看護師のキャリア・ストレスに対する意識がどのようにワーク・ファミリー・バランスに影響を及ぼしているのか。また家族構成などの個人的属性や年齢および経験年数などの違いが、どのような相互作用関係にあるのかに関して、各項目を類型化することによって最適なキャリア形成の在り方を提示することを試みた。そして、役割期待と役割葛藤というワークファミリー・コンフリクト理論を用いた結論づけができるよう分析を展開した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Relationship between Depersonalization Symptoms and Eating Disorder among Japanese Nurses2008

    • 著者名/発表者名
      Miyuki SUGIURA, et.al.
    • 学会等名
      Applied Human factor and ergonomics(AHFE)Conference
    • 発表場所
      Las Vegas, Nevada USA
    • 年月日
      20080714-17
  • [図書] Promotion of Work Ability Towards Productive Aging2009

    • 著者名/発表者名
      Motoki MIZUNO
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      Taylor & Francis Group, CRC Press

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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