本研究は働く女性の中でも、家庭生活との両立が難しいといわれる交代制勤務従事者である看護師を対象に、病院組織における仕事生活と家庭生活の実態を調べ、職場内でのワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の両立)と看護師のキャリア・ストレスとの関係に着目した。そして、組織的介入としての組織開発の効果に関する考察を行った。結果として、大学病院に勤務する看護師は、さまざまなストレッサーを抱えているためワーク・ライフ・バランスが実現できていないことが明らかになった。そのため、看護師のキャリア開発や病院組織の活性化には、組織的介入としての組織開発が有効であることが明らかになった。
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