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2009 年度 実績報告書

車載通信プロトコルの標準化に向けた日欧コンソーシアム運営手法の国際比較

研究課題

研究課題/領域番号 20730270
研究機関立命館大学

研究代表者

徳田 昭雄  立命館大学, 経営学部, 准教授 (60330015)

キーワード標準化 / コンソーシアム / 車載LAN / 車載ソフトウェア / イノベーション / EU産業技術政策 / インターフェイス / 協調
研究概要

平成21年度は、ドイツ連邦政府の産業技術政策、いわゆる「ハイテク戦略」の動向を考察した。とりわけ、イノベーションの効果的・効率的な創出に向けて連邦政府がその戦略的な仕掛けに位置づけている「産学連携」に着目した。また、本研究がドイツにおける自動車の電子化への取り組み状況の調査の一環であることから、「自動車産業」をキーワードにして産業技術政策と産学連携、自動車産業の関わりに留意した。他方、自動車のエレクトロニクス技術の標準化や産学連携の研究拠点としてこれまで主導的な役割を果たしてきた研究機関について連邦政府あるいはEUの助成プロジェクトとの関わり等に着目しながら調査・研究に従事してきた。成果として纏められた研究機関は、シュトゥットガルト自動車・原動機研究所、カールスルーエ大学の産業情報技術研究所、ウィーン工科大学リアルタイムシステムグループの3拠点である。調査を通じて、以下の諸点が明らかにされた。
・欧州あるいはドイツには、実用に近いところでデファクト標準を目指すコンソーシアムを形成しつつ、EUの助成プロジェクトが「安全性」や「信頼性」という観点から認証ルール(標準)を設定してデジュール化へ向けた網をかけていく仕組みが存在する。
・ドイツの産学連携拠点の教授には民間企業におけるマネジメントの経験が必須であり、その経験によって教授自身に体化された産業界とのネットワークが「ドイツ的」産学連携の特徴、あるいは産学連携における「調整機能」に寄与している。
・産業界に顔の利く教授は同時に学会にも顔が利き、産業界からのファンディングのみならずEUの研究助成プロジェクトや連邦政府プロジェクトから資金を導入する能力に秀でている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 車載エレクトロニクス分野における欧州の産学連携拠点:カールスルーエ大学産業情報技術研究所2010

    • 著者名/発表者名
      徳田昭雄
    • 雑誌名

      立命館ビジネスジャーナル 4巻

      ページ: 59-70

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 車載エレクトロニクス分野における欧州の産学連携拠点:シュテユテユガルド自動車・原動機研究所2009

    • 著者名/発表者名
      徳田昭雄
    • 雑誌名

      社会システム研究 19号

      ページ: 177-189

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 車載エレクトロニクス分野における欧州の産学連携拠点:ウィーン工科大学リアルタイムシステムグループ2009

    • 著者名/発表者名
      徳田昭雄
    • 雑誌名

      立命館経営学 281巻

      ページ: 305-316

  • [雑誌論文] ドイツ連邦政府の産業技術政策:ハイテク戦略の概要2009

    • 著者名/発表者名
      徳田昭雄
    • 雑誌名

      立命館経営学 279巻

      ページ: 25-47

  • [学会発表] 自動車のエレクトロニクス化と標準化2009

    • 著者名/発表者名
      徳田昭雄
    • 学会等名
      国際ビジネス研究学会
    • 発表場所
      横浜国立大学
    • 年月日
      2009-10-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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