研究課題
平成22年度の主な研究実績は、台湾・タイ・フィリピンでの調査、学会報告(海外4回)、最先端分野の研究概要・論文収集、論文執筆である。台湾調査では、台湾多国籍企業の在中国子会社と本社における企業間連携と、本社の役割である研究開発拠点の活動内容について、平成21年度の訪問先以外の合計8企業と、日系企業2社に対して詳細なインタビューを行った。タイでは日系企業とタイ多国籍企業の研究開発活動における企業間連携について、追加インタビューを行った。本来の対象はエレクトロニクス産業であるが、タイ政府の外資誘致政策の重点産業である自動車産業での企業間連携が強まっているので、自動車産業のサプライヤーにもインタビューを行い、有効な情報を得た。フィリピンでは約10社の日系企業ヘインタビューし、データ収集を行うことができた。情報収集としては、AIB年次大会に加えて、EIBA年次大会に参加し、欧米の第一線の研究者の研究内容や論文を入手することができ、論文執筆に役立てることができた。東南アジアホスト国での多国籍企業の特にR&D活動における企業間連携とナショナル・イノベーション・システムへの貢献との結び付きに関する論文を執筆し、平成23年4月に国際学会で報告し、平成23年内に国際ジャーナル(SSCIリスト)に掲載されることが決定している。今年度は、多国籍企業の国際戦略、国際生産ネットワークと企業間連携の関連性についてインタビュー調査を行い、インタビューデータを用いた研究成果として学会報告、論文執筆ができ、特に論文は平成23年度に研究成果として出版されることになった。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)
International Journal of Business Strategy
巻: Vol.10, No.4 ページ: 14-32
巻: Vol.10, No.2 ページ: 56-66
http://univdb.rikkyo.ac.jp/view?1=ja&u=1415&n=%E4%BA%95%E5%8F%A3&sm=name&sl=ja&sp=1