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2010 年度 実績報告書

日本企業の新卒採用行動が企業業績に与える影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730274
研究機関甲南大学

研究代表者

尾形 真実哉  甲南大学, 経営学部, 准教授 (50454723)

キーワード新卒採用行動 / 組織的要因 / 外的要因 / 制度的要因 / 組織業績
研究概要

本研究目的は、日本企業の新卒採用行動に影響を与えている要因と新卒採用行動が組織業績に与える影響を理解することにあった。そこで、今年度は日本企業の採用担当者に質問票調査を実施した。対象企業は日本の一部上場企業3684社である。そこでは、日本企業の新卒採用行動傾向や新卒採用行動に影響を与えている組織的要因、外的要因、制度的要因などについての質問がなされた。実施時期は、予定よりも遅くなってしまったが、予定通り質問票調査を実施することができた。
本研究の意義は,新卒採用行動の戦略的指針の提供にあると考えられる。優良企業のほとんどが採用に力を注いでいること、新人参入が職場を活性化させる側面や既存成員にポジティブな影響を与える効果があること、さらに、技能継承の効率化と若年採用がプラスの関連にあることなどから示されているように、新卒採用は組織を活性化させ、長期的な競争優位を生み出すことにつながる。そのような成果を生み出すためには、長期的なビジョンや戦略を持ちながら、自社に適した新卒採用戦略を策定することが重要になる。
本研究では、日本企業の新卒採用行動に影響を与えている要因を体系的に捉えることで、何を意識しながら新卒採用行動をとるべきかといった戦略的指針となり、それが組織の成果にどのような影響を与えるのかに関する理解を促進させることが可能になる。また、経営学の領域において、企業の採用行動に焦点を当てている研究はほとんど目にすることができないという点において、日本企業の新卒採用行動に本格的に焦点を当てた、日本初の試みと言っても過言ではない。
質問票調査の実施が遅くなってしまい、データの分析が終わっていないため、論文などの成果がまだ出せていないが、今後、この調査で得られたデータを分析し、論文や学会発表を数多く行い、その成果を社会に提示していく予定である。

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公開日: 2012-07-19  

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