研究の2年度目でもある平成21年度は、初年度にひきつづいて文献研究をすすめるとともに、これまでに蓄積された成果を学会で発表した。また、実験的アンケート調査を行い分析結果に基づいた論文を作成するなどの活動を行った。具体的には、まず、多様化する雇用形態の理解を進めるために前年度に行った企業文化と社会化戦術および企業積に関する調査の論文執筆に向けた分析を行った。若年者の組織への定着や人材マネジメントを効果的に行うための重要な手法としてキャリア・カウンセリングに注目して、キャリアカウンセリングの特徴と課題についての論文の作成を行った。新規学卒予定者に対して行われる敵性検査に関しての研究プロジェクトに参加し文献研究および他の研究者との交流を通じて検討が行われた。今後、成果とすべく学会発表や論文執筆を行っていく予定である。前年度の若年者の主に職先企業選びのパイロット調査の結果をふまえ要因等を修正した後に大学生を対象とし大学生が就職先企業を選ぶ際に重視する要因を明らかとするために定量調査を共同研究者とともに実施した。その分析結果を共同研究者とともに学会で発表を行った。リーダー・メンバー交換関係(LMX)と自尊感情が、交互作用を通じて職務行動および態度に与える影響に関しての定量調査のデータの分析および学会発表を共同研究者とともに行った。これらの研究結果をふまえ、最終年度につなげるための理論的フレームワークの整備および本調査に向けての要因の選定を行ってきた。
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