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2009 年度 実績報告書

タイ東北部における小売国際化とその地域経済への影響に関するフィールド調査

研究課題

研究課題/領域番号 20730278
研究機関埼玉大学

研究代表者

井原 基  埼玉大学, 経済学部, 准教授 (00334144)

キーワード流通
研究概要

本研究の目的「タイ東北部における小売国際化とその地域経済への影響に関するフィールド調査」を遂行するため、本年度は以下のような調査を実施した。第一に、タイ全体及びウボン・ラーチャターニー県における小売・卸売業者数、売上高、規模別内訳、形態別内訳(支店、個人事業主の別)、小売種類別の時系列データを収集、検討を続行した。第二に、欧米やタイの研究者との意見交換を踏まえ、他の外部資金調査で実施したアンケート調査、特にウボンにおける家計の消費行動、ウボンにおける農民の流通組織に関するアンケート結果を分析しなおし、興味深い結果を得た。第三に、追加調査によりハイパーマーケット(主にテスコ=ロータス社)の国際化戦略やPBについての特徴を把握した。
その結果、およそ次のような研究成果が得られた。ウボン市におけるハイパーマーケット(類似業態であるC&C含む)進出店舗数は3店に上り、すでに地域の消費、流通や市街地に影響力を持つ状況となっている。消費に関しては、世帯月収5000バーツ以上(年収約5400ドル以上)のほとんど(85.7%)がハイパーマーケットでの購買を実際に行っていたことや、耐久消費財の購入や自家用車の利用の進捗、住宅・医療等基盤インフラへの支出の少なさが明らかになった。流通業者への影響はマクロ的な統計には必ずしも明示されなかったが、アンケート調査やインタビュー、視察などの定性的調査から、影響の大きさとともに一部では共存可能な状況が推測された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Japanese Marketing System and Its International Transferability : the case of Kao in Southeast Asia2010

    • 著者名/発表者名
      井原基
    • 学会等名
      International Conference on Business History
    • 発表場所
      一橋大学
    • 年月日
      2010-01-10
  • [学会発表] 日本的流通の移転可能性-花王の東南アジア進出2009

    • 著者名/発表者名
      井原基
    • 学会等名
      日本流通学会関東部会
    • 発表場所
      明治大学1
    • 年月日
      2009-12-12

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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