研究概要 |
本研究の目的は、消費者の購買行動における対人影響のメカニズムを明らかにすることである。発信者の資質に重点が置かれてきた従来研究とは異なり、本研究ではクチコミ発信者と受信者がおかれた社会的文脈に着目し、実証分析を行った。これらの成果は以下の国際会議に採録された。 (1) Yamamoto, Hikaru, and Matsumura, Naohiro(2009) Optimal Heterophily for Word-of-Mouth Diffusion, Proc. International Conference on Weblogs and Social Media (ICWSM2009),350-353. (2) Yamamoto, Hikaru, and Matsumura, Naohiro(2009)The Power of Grassroots Influentials, Proc. International Symposium on Social Intelligence and Networking(SIN-09),456-462. これらの成果の基盤となる先行研究レビューは、以下に掲載された。 (3) 山本晶(2009)「Webマーケティング」、『人工知能学会誌』、24(4)、486-493. さらに、化粧品のクチコミサイトのデータを用いて対人影響のメカニズムを明らかにした実証研究は、以下の学会で報告した。 (4) Matsuo, Yutaka and Yamamoto, Hikaru(2009)Community Gravity:Measusring Bidirectional Effects by Trust and Rating on Online Social Networks, Proc. 18th International World Wide Web Conference (WWW2009),751-760. (5) 山本晶(2009)「消費者ネットワークを利用したレコメンデーション・エージェント」『日本商業学会第59回全国大会』、(2009年5月、関西大学) また、クチコミの受発信を行う消費者の心理に着目した実証研究は、以下の学会において報告した。 (6) 山本晶・西田悟史・森岡慎司・山川茂孝「"メジャー感"に関する考察:クチコミ伝播における新しいドライバー」『日本マーケティング・サイエンス学会第86回研究大会』(2009年12月、電通)
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