研究概要 |
本研究の目的は,日本企業における投資意思決定に関する経済性評価の実務と理論との間にある相違と一致を明らかにしようとするものである。この目的を達成するため,日本企業に対する質問票調査や聞き取り調査などを含む経験的・理論的研究を実施した。その結果,日本企業における資本予算実務の概要を明らかにするとともに,日本企業が,理論的に優れているとされる正味現在価値法(NPV法)または劣っているとされる回収期間法のような経済性評価方法を,プロジェクトのタイプに従ってどのように使い分けているのかについて提示した。
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