研究課題
若手研究(B)
本研究課題は,会計記録と企業の意思決定との結びつきであり,これを実際の会計データとそれを支える諸史料を用いて明らかにすることを目的とするものである。戦前期の貿易商社兼松においては,明治期以降定期的な会計資料の集約と試算表の作成を行っており,このような手続きは,第一次世界大戦後の恐慌,さらには関東大震災の損失を把握し,自社が存続するのに大きく貢献した。また,羊毛の商品分析は,兼松の利益率低下への対応として,自社勘定での羊毛売買が利益に大きく貢献することが確認できた。
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国民経済雑誌
巻: 202 ページ: 87-97
Accounting Business and Financial History
巻: 20 ページ: 303-316
巻: 200 ページ: 17-34